みなさん、こんにちは! ここ1〜2年、すっかり東奈良名張でのものづくりにハマっているAkikoです。この地域を拠点として活動しているクリエイターの方にお会いする機会が多いからかもしれません。豊かな自然が創作活動のインスピレーションになるのでしょう、東奈良名張は芸術家をひきつける地域でもあるのですね。
レトロな木造の建物で陶芸を体験
冬ももうすぐそこという11月半ば、奈良県御杖村にある「みつえ体験交流館」に陶芸を体験しに行きました。
様々なイベントが行われる「みつえ体験交流館」は廃校になった小学校の校舎を改修したコミュニティスペースで、保存状態もよく、一歩建物の中に入ってみると昔にタイムスリップしたよう。また、さすがは林業が盛んな地域、その木造建築はすばらしく、全長100m以上ある廊下はまさに圧巻です。
いつもピカピカに磨かれているこの廊下を雑巾がけしてタイムを競う「ザ!雑巾ダッシュ!! in みつえ 」は、村外はもちろん県外からも参加者が訪れる毎年恒例のイベントとなっています。
陶芸教室も「みつえ体験交流館」で行われる恒例のイベントのうちのひとつです。陶芸教室の工房となるのは、かつての小学校の教室。窓枠や腰壁、テーブルと椅子も木製で、レトロ感満載。がぜん制作意欲がわいてきました。やはり環境はだいじですね。
参加者が揃ったところで講師の先生からその日作る作品の作り方について説明を受けます。講師は陶芸家でありジュエリー作家でもある奥野容子先生。御杖村を拠点に、陶磁と金属などを組み合わせたすてきなジュエリー作品も作っていらっしゃいます。
今回はこの教室向けに、お皿、お茶碗のほか、ウサギの置物の作り方を実演を交えながら教えてくださいました。私たち参加者は、その3種類の中から好きなものを選んで作品を2点作ることができます。難易度はお皿→お茶碗→ウサギの置物の順に難しくなっていくようです。
まずはお皿の作り方。お皿は延ばした粘土の上に朴(ほう)の葉をおいて葉脈を写し取って作る、葉っぱの形を生かした長皿。作り方も簡単だし、すごくおしゃれで日常使いもできそう!
2つ目、お茶碗の作り方です。竹串やスタンプ、手回しろくろを使って模様を書いていきます。
3つ目は2023年の干支で、一番難易度の高いウサギの置物です。ちらしなどの紙を大小2つのボールにまるめ、あんこにおもちをかぶせるように、紙ボールを伸ばした粘土でくるんでいきます。小さいボールが頭部、大きいボールが胴体で、さらに耳や足、しっぽを付けていきます。
いよいよ実践
さて何を作ろうか…。迷った結果、 毎年干支の置物をかかさず飾っている私は、ウサギを作ることにしました。難しいということですが、何事も挑戦です!
見本のウサギの写真やイラストを見ながら、どんな形にしようかといろいろやってみます…。
立ったウサギ? 四つん這いのウサギ? 耳は寝させる?立てる? デフォルメしたおちゃめは感じかリアルな感じか? 色々試行錯誤していくうちに…。
偽物のピカチュウみたいになってしまいました…。「いいじゃない〜」「個性的でかわいい!」と言われつつ、いやいやいや、それはお世辞でしょ!
悔しいのでリベンジでもう1匹ウサギを作ることにしました。今度は足を地につけてじっとするウサギにしよう。耳は寝かせて、と。なぜ寝かせたかというと、耳を大きくして立てると割れやすいからです。
さて、どうでしょう? 1作品目よりはうまくいったかな…。普段いかに物や生き物を観察してないかよくわかりますね。あともう少し時間があれば、とも思ってしまうけれど、いくら時間があっても足りないんでしょうね。後は焼き上がりに期待しましょう。
まわりを見ると、他の参加者のみなさんも真剣に取り組んでいます。
作陶しはじめて2時間、思い思いの作品ができあがりました。仕上がりの色(白くしたいか茶色くしたいか、など)と自分の名前を書いた紙を作品につけ、奥野先生に預けます。先生に焼成していただくため、完成品を手にすることができるのは約1ヶ月後です。なお、できあがりは、御杖村役場で受け取るほか、郵送もしてくれるそうです。
焼き上がりはいかに
さて、1ヶ月後、完成品が届きました! 2匹目(左)はなかなかだと思うんだけどな。1匹目(右)はやっぱり自分でも笑ってしまいますが、そこはご愛嬌。もっと干支を作りたいな、と思うくらい楽しかったです。今度は蛇年のときに参加したほうがいいかも(笑)
- みつえ体験交流館
- 所在地:奈良県宇陀郡御杖村大字菅野2060
- リンク:公式ウェブページ