最終更新日: 2025年8月6日
季節ごとに異なる体験ができる「名張・農業体験」。ここでは、さまざまな農産物が収穫できる実りの秋に体験することができるプログラム、オーガニック農場で行う稲刈りをご紹介しましょう。農家の方が丹精こめて作っています。
午前11時。まず私たちは、里山が一望できる素敵な古民家で、名張市内でオーガニック農家のカミちゃんのお話を聞きました。
豊かな土壌と清水に恵まれたこの地域は、令和5年度産で特Aランクを取得している「伊賀米コシヒカリ」が栽培される米どころとして知られています。そんな名張で、カミちゃんは「カミノイタズラ」という農場を経営、オーガニック農法でお米や野菜を育てています。

名張市の立地、地形、有名な観光スポット「赤目四十八滝」などの紹介のあと、「カミノイタズラ」で作っているお米は他とどう違うのか、どんな苦労があるのかなどなど、有機栽培についてのお話を聞きました。話が難しそう? いえいえ全然です。カミちゃん はとっても明るくておもしろい人! なめらかな関西弁がかもしだす表現豊かな説明に思わず皆引き込まれていました。
30分ほどわきあいあいと説明を聞いたあとは、ランチタイム。田んぼに行く前に、古民家で昼食をとりました。

この日の昼食は、スパイスカレー 。このカレーはなんとヴィーガン(完全菜食)対応で、材料の地元産有機野菜のお話を聞きながらいただきました。スパイスがよく効いているけれど、それぞれの野菜の味が引き立つ程よい辛さで、とてもおいしかったです。

いよいよ稲刈り
いざ田んぼへ。私たちはたわわに実った、まだ刈られていない稲の前に集合しました。これから手作業で稲刈りをします。ほとんどの参加者は鎌を使ったことがないので、まずカミちゃんから鎌の扱い方を指導してもらいます。
次に稲の刈り方を教えてもらい、皆で手前の稲から順番に刈っていきます。きれいに刈れた!と思ったらまだ1〜2本稲穂がついた茎が残っていたりして、これがなかなか難しいのです。
刈り終わったら、はざがけをします。はざがけとは、地方によって呼び名は異なりますが、組んだ木の棒に稲を掛けて天日で乾燥させる作業です。はざがけをするため、刈り取った稲をあぜに交互に重ねて規則正しく置いていき、それを皆で手分けして束ねて棒に掛けていきます。全部かけ終わってみると、これだけ私たちで刈ったんだ!という達成感でいっぱいに。
帰りは「カミノイタズラ」で栽培されたオーガニックのお米のおみやげをいただきました。おいしいお米を作ってくださっている農家の方に感謝し、普段何気なしに食べているご飯をもっとしっかりと味わって食べようと思わせてくれた体験でした。

集合場所:近鉄名張駅(送迎あり)、または現地「吉田屋」
所要時間:2時間
※他の体験プログラムと組み合わせて、1泊2日のツアーも可能です。
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