東奈良名張の名酒を飲み比べ!

旅行先でにいただく郷土料理と地酒は、旅行の楽しみのひとつ。
ビールもワインも好きですが、日本食にはやっぱり日本酒が美味しいですよね。

日本酒

この東奈良名張には、日本酒、焼酎、地ビールと美味しいお酒があるのを知っていますか。
良質な水と寒冷な気候という条件がそろう東奈良名張は、酒造りに最適な地域で芳醇でソフトな味わいのお酒ができるそうです。
今回は、そのお酒の紹介を含めて、友人と一緒に大好きな日本酒を集め、東奈良名張の日本酒の飲み比べをしたことを書こうと思います。

築150年の古民家「松風の宿」で試飲会

2023年2月17日(金)夜

呑み比べの場所は、名張市の旧市街地にある「松風の宿」。
築150年の純和風家屋で、中庭を囲むような形で3つの個室の他、別棟にカフェ、遊技場(卓球台、雀卓等)が併設されています。

近鉄名張駅より徒歩約8分のところにあり、今もなお古い街並みが残る地域にあります。
どんなお宿なのかワクワクしながら、家屋に入ると…私の第1印象は、田舎のおばあちゃん家に遊びに来た!という懐かしい感じでした。

部屋は和室で、懐かしいゲームや試着用の着物、なぜか鎧があったりと、部屋を見てまわるだけでも楽しい時間を過ごせました。外国人の方に人気のお宿というのも納得です。

松風の宿 松風の宿

呑み比べの会場は、別棟に併設されているカフェをお借りしました。
料理は、友人が東奈良名張の特産品である伊賀肉(名張市)、ほうれん草(曽爾村)、レンコン(山添村)、柚子胡椒(東吉野村)、漬物(御杖村・宇陀市)などの食材を使って腕を振るってくれました。とても美味しくできたのでレシピはまた今度紹介します!

地元の食材でおつまみ

さて、今回のメイン、飲み比べした6種類のお酒をご紹介します。

お酒ラインナップ

※ここからは、あくまでも私個人の感想です。

辛口純米 滝自慢 滝水流

まずは、日頃から飲んでいる「滝自慢 滝水流(はやせ)」からいただきました。私にとっては安心・安定の一杯です。伊賀地域のお酒は全体的に甘い印象で、伊賀忍者でも有名な赤目地域で作られるこのお酒は「すっきりとした味わい」です。毎日少しずつ飲みたくなるこのお酒は、酒蔵さんの「百人が一杯飲む酒より、一人が百杯飲みたくなる酒」とう信条そのものだと思います。

辛口純米 滝自慢 滝水流(はやせ)

辛口純米 滝自慢 滝水流(はやせ)


睡龍 生酛純米吟醸 熟成

次は、「睡龍 生酛(きもと)純米吟醸 熟成」をいただきました。瓶の蓋を開けると、とてもよい香りが漂います。木の香りのようで、甘さはなく、ウイスキーみたいな日本酒。このお酒は宇陀市大宇陀地区で300年余りお酒を造り続けられている酒蔵さんで造られたものです。このお酒はJALのファーストクラスで提供されていたらしいです。

酒を試飲

千代の松 赤米酒 阿騎野物語

続いて、同じ宇陀市にある酒蔵さんの「千代の松 赤米酒 阿騎野(あきの)物語」をいただきました。飲んだ瞬間に紹興酒?薬膳酒?と思うような味わい。他のお酒とは全く違う味で、飲んだらゆっくり寝れると思うようなお酒です。他のお酒とは味わいが異なるのでぜひ飲んでみてください。

千代の松 赤米酒 阿騎野物語 千代の松 赤米酒 阿騎野物語

地元のとれたて野菜で作ったおつまみで箸休め

ここで一旦休憩。チェイサー(水)を挟みながら、料理をいただきました。今回の料理の中で私のお勧めは「ほうれん草のおひたし」。この時期に曽爾村や御杖村で採れるほうれん草は「大和寒熟ほうれん草」というそうです。根元はまるでとうもろこしのような甘さがあり、そのまま生で食べてもえぐみがないのが特徴です。私はこのほうれん草が出てくるこの時期を楽しみにしているのですが、とても人気で夕方に買物に行くと売れ切れが多くて中々手に入らないんです。とにかく甘く美味しいので、一度は食べてみてください!

ほうれん草のおひたし

純米吟醸酒あんぷれゔゅ

一休み後は、純米吟醸酒あんぷれゔゅ(IMPREVUE)をいただきました。
ワインのようなお酒でめちゃ美味い。果実酒が入っているわけではないのにフルーティ。日本酒だめな人も飲めるかも。日本酒好きな人の中には、苦手な方もいると聞きますが、私はこのお酒がとても好きです。白身の刺身が合いそう…次はシュワシュワ感が楽しめるあんぷれゔゅスパークリングが飲みたいです。 

純米吟醸酒あんぷれゔゅ

天下錦 純米吟醸 一八〇日もろみ 火入れ

次は、超長期モロミで醸した「天下錦 純米吟醸 一八〇日もろみ 火入れ」をいただきました。昔ながらのお酒の味わいで甘酒みたい。甘ったるいのでなく、お酒が好きな人にはたまらない甘さ。二度と味わえない特別なお酒とのことなので、これもぜひ飲んでいただきたいです。

天下錦 純米吟醸 一八〇日もろみ 火入れ

高砂 松喰鶴 純米大吟醸

最後に、お酒好きの方なら一度は聞いたことがある「而今(じこん)」の蔵元さんが造っている「高砂 松喰鶴 純米大吟醸」を。香がほとんどないにも関わらす、口の中に入れると香が広がる上等なお酒です。今回のお酒の中では一番あっさりしています。女性に人気がある味わいだと思いました。

高砂 松喰鶴 純米大吟醸

今回は、私の好みでお酒を選びましたが、この地域にはたくさんの種類のお酒があります。
地元の特産品と一緒に飲む日本酒はここでしか味わえません。東奈良名張に来て、ぜひその楽しさを体験していただきたいです。

日本酒試飲会

今回試飲したお酒
辛口純米 滝自慢 滝水流…瀧自慢酒造
睡龍 生酛純米吟醸 熟成…久保本家酒造
千代の松 赤米酒 阿騎野物語…芳村酒造
純米吟醸酒あんぷれゔゅ(IMPREVUE)…澤佐酒造
天下錦 純米吟醸 一八〇日もろみ 火入れ…福持酒造場
高砂 松喰鶴 純米大吟醸…木屋正酒造