東奈良名張周辺は、ご存知の通り自然豊かな山に囲まれています。滝やトレッキングコースも多く毎年多くの登山者が訪れます。そんな中から私の選ぶおすすめ3コースを紹介したいと思います。
三峰山
まず1つ目は、奈良県御杖村にある三峰山(みうねやま・1235m)です。近畿地方で登山が好きな方には、有名なコースですね。この山は、厳冬期に「霧氷」が見られる事で有名です。霧氷とはとても寒い日に標高の高い山で樹木などに氷が着く自然現象です。
登山口のある「みつえ青少年旅行村」では、毎年の1月中旬から2月中旬に「霧氷まつり」が行われます。2時間程で山頂まで行けるので、アイゼンがあれば初心者でも冬山を楽しむことができます。コース途中にある「不動の滝」では氷瀑を見る事ができます。
山頂からの展望も素晴らしく高見山や曽爾高原を一望できます。下山後には「霧氷まつり」に寄り、コーヒーを飲みながら地元の方とお話。こんな時間が旅の醍醐味ですね。もちろん帰りに「姫石の湯(ひめしのゆ)」で疲れを癒やし心も体も温めてお帰り下さい。
所在地(みつえ青少年旅行村):奈良県宇陀郡御杖村大字神末6330番地
関連リンク:初めてでも大丈夫!三峰山霧氷登山
牛ケ峰岩屋桝形
2つ目に紹介するのは奈良県山添村にある「牛ケ峰岩屋桝形(うしがみねいわやますがた)」です。この辺りには巨岩大石が無数にあり、その中に岩屋と桝形のある2つの岩があります。もともとはこの2つは一枚岩だと考えられており、高さ16mの断崖絶壁の中心部には桝形の形が切りこまれています。
もう一つの岩屋には大日如来像が刻まれています。伝説によると弘法大師空海が、大日如来を刻み、その時に使った『のみ』と『つち』を桝形に納めたと伝えられています。
登山道も良く整備されており片道30分ほどで行けるため、家族やカップルなどで楽しむ事ができます。お弁当を持つてゆっくり自然の中へ入り、悠久の時を感じるのも良いかもしれませんね。
所在地:奈良県山辺郡山添村北野
三郎岳
最後に紹介するのは奈良県宇陀市にある三郎岳です。宇陀市内には、古くから伊勢本街道の宿場町として栄えた昔の街並みが、数多く残されています。三郎岳の入口となる原山地区は、街道の最難所になっている「石割り峠」がある高所の集落です。
車を明開寺の下に停め三郎岳を目指します。登山道は地元の方々により良く整備されており案内も分かりやすい。道はすぐに急登となりぐんぐん上がって行きます。1時間ほど登ると突然絶壁が現れ、木々の隙間から遠くの山々が見えてきます。
絶壁周辺には五体の磨崖仏があり「三郎岳石仏郡」と呼ばれています。この石仏群は大正時代に石割亀松氏(石松さんと呼ばれていたそう)が3年もの年月をかけ彫らせたものらしく、中には石割亀松本人を彫った物も。絶壁の高所に彫ってあるものもあり、どうやってあそこに彫ったのかと関心するばかりです。
頂上まではここからすぐです。天気が良ければ三郎岳頂上(879m)からは大台ケ原、大峰山系、大和盆地、二上山などを望むことができ、眺望は抜群。
往復1時間くらいで隣にある高城岳まで可能です。道も整備されており木漏れ日の中稜線歩きを楽しめます。体力と時間に余裕があれば是非歩いてみてください。
下山後には、近くにある「高井の千本杉」や佛隆寺を観光するのも伊勢本街道歴史を知るうえでおすすめです。
所在地(明開寺):奈良県宇陀市室生下田口32
関連リンク:宇陀市によるハイキングマップ
暖かくなってきて、トレッキングや滝巡りなどに遊びに行くにはよい季節になってきました。カフェ巡りや温泉巡り、神社仏閣巡りなど自分の行きたい場所とトレッキングを組み合わせるのもいいですね。