秋晴れドライブと案山子まつり

夏の終りの快晴の日、奈良県御杖村までドライブに行ってきました。

その日は久しぶりに暑い1日でしたが、澄んだ青空と一面に広がる金色の田んぼのコントラストはまさに秋。カーステで聴くザ・ローリング・ストーンズの名曲（先日亡くなったドラマー、チャーリー・ワッツの追悼です…）も日本の田舎の風景になかなかしっくり来るな〜と思うくらいのドライブ日和でした。

この日のルートは下の地図のとおり。三重県の津市方面から出発し、県境を越えて奈良県御杖村に入りました。実はこのルートは、途中から大和と伊勢を結ぶ昔の街道「伊勢本街道」となっていて、車道からちょっと入った旧街道沿いでは、ところどころに江戸時代の名残がある道標や家屋を見ることができるので、時間があれば散策してみるのもいいかもしれません。

広めの山道をしばらく走り「道の駅 伊勢本街道御杖」が前方に見えてきたら左折して国道369号へ。さらに10分くらい気持ちよく走ると……おや、何やらのぼりたくさん立っているのが見えます。ちょっと寄ってみることにしました。

どうやら、毎年稲刈りの時期に開催されている「案山子まつり」に遭遇したようです（“案山子”、読めますか？“カカシ”ですね）。

おぉ、まさにここは“かかしストリート”！

田園風景をバックに等間隔に並ぶかかし、国道側から来たので最初に見たかかしは24番。ということは24体あるのかな？というわけで、まずは通りの向こう側に行き、1番から見ていくことにしました。 24体のなかで私が気に入ったかかしをいくつかをご紹介しましょう。

2021年かかしセレクション

毎年話題になった事柄や人物をかかしにしているんですね。やっぱり今年はオリンピック関連が多くてスペシャル感があります。

この堀米選手はほんとによくできている！スケボーが後ろの柵に乗っかっているみたいでしょう？ 腕の上げ具合、Tシャツのめくれ具合、さらにスケボーから少し浮いている両足が躍動感をよく表していますよね。実際に競技を生放送で見ていたので、その映像が思い浮かびます。

オリンピック開会式での最終聖火ランナーだった大坂なおみ選手。トーチの再現がとてもいいですね。私はなおみちゃんのファンで、しかも自分自身もテニスをするということもあり、セルフィーを撮らせていただきました(笑) なおみちゃんの赤いドレッドヘア（正確にはこのタイプはブレイズっていうみたいですけど）も、再現バッチリ、すごくかわいくできてます！

オリンピックには出ていなかったですが、大谷選手、そりゃあ絶対この人はかかしになりますよね！ まだまだ彼の活躍は続いています。毎日彼のニュースを見るのが楽しみです。

他にもメッセージ色のあるかかし、がんばっていらっしゃる医療従事者の方のかかしなどコロナ禍を乗り切ろうというテーマのものもいくつかありました。

かかし、誰が作っているの？

さて、この「案山子まつり」、誰が作っていていつごろから始まったのでしょう？  気になったので問い合わせてみたところ、平成20年に第1回目が開催されたそうです。もう10年以上も続いているんですね〜。時期が近づいてくると、地元の人たちが集まってかかしづくりが始まり、すべて完成すると上の写真のようにみなさんでかかしをずらりと設置するそうです。最近では御杖村の住民の方だけでなく、近隣の人たちもかかしづくりに参加しているそうです。楽しそう〜。

毎年どんな人がかかしになるのか、楽しみですね。早くコロナ禍が落ち着いて、とびっきり明るいかかしをぜひ見てみたい！

さて、「案山子まつり」を堪能したあとは、再び「道の駅 伊勢本街道御杖」に戻り、休憩。併設されている「姫石の湯（ひめしのゆ）」がなんとも気持ちよさそうだったのでひとっ風呂浴びちゃいました。そして復路は往路とは別ルートで、もうひとつの三重県の隣接のまち、名張市を通って帰りました。秋晴れのドライブを気ままに楽しんだ1日でした。

みなさんも、ドライブやツーリングの途中に「案山子まつり」に来てみませんか？ 今年（2021年）は9月20日までだそうです。