アクセスと参道の魅力をご紹介
みなさま、こんにちは。奈良生まれ・奈良育ちのMiyakoです。先日、奈良県宇陀市の山中にひっそり佇む「室生寺(むろうじ)」に行ってきました。
この記事では、室生寺までのアクセス方法と参道の魅力をご紹介します。美味しい食べ物・心温まる人々と巡り会い、大自然と歴史のロマンに魅了される旅に、あなたも出掛けてみませんか?
室生寺のアクセス方法をご紹介
始めに、室生寺までのアクセス方法をご紹介します。
室生寺があるのは、奈良県東部に位置する宇陀市です。宇陀市は、周囲を山々に囲まれており、豊かな土が育む「大和茶」や「黒豆」が、特産品として知られています。
室生寺に向かう手段は、こちらの2つ
- 車で行く
- 電車・バスを乗り継いで行く
車で行かれる方は、室生寺の公式ホームページ「車でアクセス | 女人高野 室生寺」をご参照くださいませ。今回は、電車とバスを使ってアクセスする方法を、写真と一緒にお伝えしていきますね。
まずは、近畿日本鉄道大阪線にある「室生口大野駅(むろうぐちおおのえき)」を目指しましょう。特急は停車しませんが、それ以外の電車は全て停まりますよ。
「室生口大野駅」改札付近の様子です。駅舎を出ると、辺りは深い緑に囲まれており、鳥のさえずりも聞こえてきます。
改札の目の前にスロープと階段があります。この先にバス乗り場がありますので、お好きな方で下っていきましょう。
階段を降り切ると、すぐ左手にバス乗り場があります。奈良交通バス「室生寺行き」に乗車してください。バス料金は片道430円。所要時間は約15分です。
ここで1つ注意点!通常時、バスの運行は1時間に1本程度となります。室生寺を訪れる際は、あらかじめバスの時刻表「バス運行表 | 女人高野 室生寺」を確認しておきましょう。春や秋の観光シーズンになると、バスが増便されることもあります。最新情報は「臨時バストップページ|奈良交通」にてご確認ください!
この日は日曜日でしたが、乗客は私を含めて2人。定刻通りに出発したバスは、カーブを上り下り、山道を駆け抜けていきます!
約15分かけてバスの終着点「室生寺」に到着しました。辺りを見渡すと四方八方、山・山・山。見下ろせば、綺麗な川も流れています。あまり見れなくなった日本の原風景が、この街には残っているように感じました。
室生寺の参道で見つけた魅力たち
バスの降車地から室生寺までは徒歩5分ほど。その道中には、昔から続くお食事処やお土産屋さんが立ち並んでいます。ここからは、参道で見つけた美味しい食べ物・素敵なお店をご紹介していきますね。
まず始めに目を引いたのは、バス停のすぐ側にある「室生 よもぎ餅本舗 もりもと」さん。創業は昭和7年。85年以上の歴史を守り続ける老舗です。
名物のよもぎ餅は、つぶあん130円・こしあん110円で、1個から購入できます。私はこしあんのよもぎ餅をいただきました。
お餅は出来立ての柔らかさで、甘さを控えたこしあんと口いっぱいに広がるよもぎの香りは、最高の組み合わせ!地元で採れた生よもぎを使っているので、驚くほどによもぎの風味を感じることができますよ。
さて、道なりに歩いていくと、かわるがわるお客さんが立ち寄ってくるお店があることに気づきました。人々は何に引き寄せられているのでしょうか?
覗いてみると「よもぎ入り回転焼き 栄吉」さんの看板が目に入りました。回転焼きとは、小麦粉の生地に餡子を挟み込んだ、昔ながらのおやつのこと。地域によっては「今川焼き」とも呼ばれます。
「ここでしか食べられないよもぎの回転焼きですよ。」と声を掛けてくれたのは、明るく親しみやすい笑顔のお母さん。
お母さんが手作りする、出来立てほやほやの回転焼きは1つ90円。よもぎの味がしっかり効いており、温かくもちもちの生地と餡子を一緒に口に入れると、思わず顔がほころびます。1個では物足りないほどの美味しさです。
参道を先に進むと、続いて目に留まったのは「名物こんにゃく煮」という手書きの看板。
こちらのお店は「野口商店」さん。奈良県各地のお土産や、お母さん手作りのこんにゃく煮・山椒の実のつくだ煮など、幅広い商品を取り揃えているお店です。
「よかったら店内で休んでいってくださいね。お茶もありますよ。」と優しく声を掛けていただき、ありがたいことに室生寺周辺の観光情報も教えていただきました。
お母さん手作りのこんにゃく煮は1つ100円です。こだわりポイントは、余分なものは入れず、質の高い出汁と醤油だけを使うこと。そして時間を掛けてゆっくりと炊いているので、味が十二分にしみ込んでいます。夕方16時に立ち寄った際は売り切れていたので、気になる方はお早めに召し上がってくださいね。
古き良き時代の名残を感じる、どこか懐かしい街並みが続いています。
取り分け美しい景観のお店を発見。風格を感じる家屋の中には、お土産にぴったりの商品たちが並べられています。
実は、元々この場所にあったのは、五木寛之さんの小説「百寺巡礼」にも登場する「室生草もち本舗」さんです。そちらを昨年閉業されて、今はお母さん厳選の商品を販売されています。「本当に美味しいもの・本当に良いものだけを並べていますよ。」と、にこやかに語っていただきました。手書きのポップに書かれた文字も美しい!
特に気になったのは、コロンと丸い「室生名物 とろろいも」。私たちがよく食べる長いもとは、粘り・風味の強さが段違いだそうです。ご飯にかけても良し、ステーキのように焼いても良し。ご家庭へのお土産にいかがでしょうか?
お母さんがお土産を販売する隣では、お父さんが「喫茶むろう」を切り盛りしています。
一息つきたかったので、井戸水で淹れるこだわりのアイスコーヒーをいただきました。ブラックのままでもスッキリと飲める、澄んだお味が印象的!1杯400円です。
参道には、まだまだお店があります。こちらの「だるまや」さんでは、奈良の地酒の他、日本古来の伝統薬「陀羅尼助(だらにすけ)」を購入することができますよ。
こちらは「一刀彫 彫刻 一夜堂」さん。木彫りの仏像などを展示・販売されています。細部にわたる繊細な彫りと、その技術力の高さに圧倒されました。
参道には、お食事処もありますので、ぜひお昼ご飯も召し上がってくださいね。こちら右手の「中村屋」さんでは、こだわりの山菜定食や、手延三輪そうめんをいただくことができます。
こちらの「橋本屋」さんも、お昼ご飯におすすめのお店です。人気メニューは、とろろを使った山菜料理。橋本屋さんは、明治4年創業の老舗料理旅館ということで、ひときわ趣深い雰囲気が漂っていました。
そして、ここから先に待ち受けているのが「室生寺」です。山奥に隠されたお寺の様子は、次回の記事にて、たっぷりとご紹介させていただきます。美味しい食べ物・緑豊かな景色・温かい人々が待っている室生へ、どうぞお越しくださいませ。
室生寺のアクセス方法
車で行く場合
名阪国道「針」ICから室生寺方面へ
または、名阪国道「小倉」ICから「やまなみロード」を経由して室生寺方面へ
参考サイト: 車でアクセス | 女人高野 室生寺
電車・バスで行く場合
近畿日本鉄道大阪線「室生口大野駅」から奈良交通バス「室生寺行き」に乗車
バス終着点から室生寺まで徒歩約5分