奈良・三重県境トレッキング:1日目

こんにちは。東奈良名張には、初心者からリピーターまで楽しめる山登りやハイキングスポットが多くあります。今回は、奥深い山に囲まれた三重県と奈良県の県境でのトレッキングレポートを写真を中心にお届けします。この地域にあまり馴染みのない登山者、ハイカーの方に来てもらうきっかけになれば幸いです。

気候も穏やかな5月終わりに1泊2日で下記のようなルートで行ってきました。今回のルートのスタートと終点は別の地点ですので、スタート地点まで車で送ってもらい、翌日終点まで車で迎えに来てもらう、という方法をとりました。まずは全日の行程をご覧ください。難易度は初中級くらいです。

全日

標高(全日)/ Elevation in total
ルート
1日目:大又 → 明神平 → 明神岳 → 桧塚奥峰(ひのきづかおくみね) → 桧塚 → 明神平( GPXデータ
2日目:明神平 → 国見山 → 伊勢辻山 → 雲ケ瀬山→ 高見峠(大峠) → 小峠 →高見杉→ たかすみ温泉( GPXデータ
活動データ
活動距離:24.1km
高低差:994m
累積標高上り/下り:2325m/2564m

1日目:大又〜明神平〜桧塚〜明神平

ここからは日別でつづっていきます。このページでは、1日目、テント泊するまでをレポートします。

奈良県の東吉野村・大又から登山を開始しました。明神平でテントを設営して身軽になって、明神岳を経由し、県境を越えて三重県側の桧塚まで行きました。そして明神平まで引き返してテント泊するという県境横断ルートです。

1日目ルート

ルート
大又 → 明神平 → 明神岳 → 桧塚奥峰 → 桧塚 → 明神平 GPXデータ
活動データ
活動距離:11.2km
高低差:738m
累積標高上り/下り:1331m/788m

以下、写真をクリック/タップすると補足説明が表示されます。

大又から明神平へ

車で東吉野村の大又林道駐車場(下部地図参照)まで行き、10時、トレッキングをスタート。ところどころ倒木があり、避けつつ進む。ほどなくすると明神滝が現れる。東吉野村は清流で有名な奈良県東部の村で、道中でも冷たい清水を楽しむことができた。

明神平から明神岳へ

出発から約2時間で明神平に到着。目の前に広がる平らな景色にほっとする。ひとまずここでテントを設営し昼食をとることにした。明神平は野営で人気の場所で、この日も後にここに戻ってきてテント泊する予定。ちなみにトイレはないので、ご注意ください。昼食をとったあと、明神岳へと向かう。20分ほどで頂上に到着。

明神岳から桧塚奥峰へ

明神岳ではシロツツジがきれいに咲いていて、みな何枚も写真におさめていた。しばらく美しい景色を楽しんだ後、明神岳を東へすすみ三重県側に入り、桧塚奥峰を目指す。桧塚奥峰は標高1,420mの山で、県境上にある山を除けば三重県の最高峰だ。桧塚奥峰山頂は視界が開けており眺めはすばらしく、遠くまで見渡せる。

桧塚奥峰から桧塚

この日は時間があったので、木々もまばらな山道を歩き桧塚へ向かう。そしてその日の野営地、明神平へと引き返した。

明神平で野営

明神平に到着したのは16時くらい。5月ということで日も長く、すぐ近くの水場に水を汲みに行ったり、ゆったりと焚き火と夜の宴の準備をする。だんだんとオレンジ色に染まっていく空を見ながら気の知れた友と酒をかわす、まさに至福のとき。ちなみに、この日は特別に名張(三重県)の地酒「瀧自慢」を持参してきたので、それを熱燗でいただいた。大自然の中でいただく地酒は店で呑む酒とはまた違った味わいで、重い思いをして運んだかいがあった。

さて夜もふけてきたが、ちょっと調子に乗って飲みすぎたようだ。明日もあるのに大丈夫か…と不安になりつつも、21時には各々のテントで就寝した。

ちなみにこの明神平、厳冬期には霧氷(樹氷)が見られ、今回訪れた初夏とは全く違った景色を楽しむことができる。

この登山はコロナ禍の前に行いました。

「奈良・三重県境トレッキング:2日目」はこちら

大又林道駐車場
所在地:下記地図をご参照ください。
アクセス:名阪国道・針インターチェンジより約1時間10分/近鉄名張駅より約1時間20分(名張駅周辺にはレンタカー会社が複数ございます)
瀧自慢酒造
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