宇陀松山・和洋スイーツ満喫ツアー

歴史的町並みを歩く、和洋スイーツ満喫ツアー!

みなさんこんにちは!秋も深まって来ましたね。秋は散策に気持ちのいい季節。そして秋といえば食欲の秋!そこで今日は宇陀市の歴史的建物が立ち並ぶ宇陀松山地区を散策しながら、スイーツ巡りをしてみたいと思います。

ここで少し町の紹介を。宇陀松山地区は、古くから城下町、そして商家町として栄え、今でも江戸時代の雰囲気をそこここに感じられる町。薬問屋の多く立ち並んだ薬の町としても知られており、薬に関する歴史博物館があったり、薬の古い看板が残っているなど、往時の面影が今でも感じられます。そんな歴史的な町並みの中には、昔からの老舗のお店はもちろん、最近は古民家を改築したお洒落な雰囲気のレストラン、カフェ、そしてパティスリーも増えています。まさに古いものと新しいものの融合が感じられる、散策が楽しい宇陀松山地区は、カフェ好き、スイーツ好きな女性必見のエリアですよ!

それでは早速スイーツ巡り、始めましょう!

宇陀松山地区の散策は、大宇陀道の駅からスタート。道の駅には、公共交通機関では近鉄榛原駅から大宇陀行きバスで終点下車(約20分)。バスを降りて5分も歩けば松山地区到着です!

Uda-Matsuyama / 宇陀松山

通りに入ってまず目に入るのが、古民家を改築した松山地区の情報発信施設「まちづくりセンター千軒舎」。この建物はもともと薬屋、そして歯科医院として使われていた伝統的町家。建物内部は、江戸時代にタイムスリップしたような、往時の暮らしを垣間見ることができますよ。トイレもありますので、散策前にぜひお立ち寄りください。

 

 趣ある町並みで本場仕込みのフランス菓子を堪能!「パティスリーアナンダ」

その千軒舎の隣にあるのが、今日最初にご紹介するパティスリー、ANANDA(アナンダ)さん。入り口の扉には「泡立て器」の形の取っ手が!

 

店内も女性が好みそうなおしゃれな感じ。ここはカウンターもあり、イートインもできます。

オーナーさんは、スイーツの本場フランスで修行されたとのこと。色とりどりのケーキにマカロン、焼き菓子などが美しく並んでいます。今の季節にぴったりのいちじくのケーキもありました。

Cake at Ananda

 

個人的にシュークリーム大好きなので、ここにくると必ず買ってしまいます。シュー生地がフランス菓子らしくしっかり固めで、中のクリームもバニラの味がしっかりして美味しいんです!散策を始めたところなので、帰りに再度立ち寄ってシュークリームをお土産に買い、お家でいただきました。

Cream Puff at Ananda / シュークリーム

 

日本最古の薬草園を持つ老舗葛本舗

アナンダさんを出て、松山通りを北に歩きます。

Morino Herbal Garden / 森野旧薬園

5分ほど歩くと右手に見えるのが老舗の吉野葛のお店「森野吉野葛本舗」さん。葛とはマメ科のつる植物で、このお店で販売されている吉野本葛とは、葛の根に含まれる澱粉を、この地で極寒期に地下水のみで繰り返し精製、乾燥させた、添加物を一切含まない自然食品。お料理のとろみづけなどに用いられ、また体を温め、癒す効果があるので、体調の弱った時などに葛湯などにして飲まれます。森野吉野葛本舗さんでは、450年にわたり、この地で吉野本葛を販売されています。お店の隣には日本最古の私設の薬草園である「森野旧薬園」も。ここは薬の町のシンボル的なスポット。四季を通じて約250種類の薬草が見られる薬草園(入場料300円)は、高台にあるので、大宇陀の街並みを一望できるのもオススメです。スイーツ巡りでカロリーが気になる方は、こちらの薬草園の階段を上るのもいい運動になりますよ!

Townscape of Uda-Matsuyama / 宇陀松山の町並み

 

薬の町で体に優しい葛スイーツ!

スイーツの話に戻りましょう。薬の町・宇陀松山に来たらここの葛スイーツは外せません!ということで、ここから歩いて15分ほどのところにある、森野さんのもう1つのお店、「葛の館」にやって来ました。

House of Kudzu / 葛の館

ここは実際に葛の工場でもあり、店内の「茶房・葛味庵」では、葛切りや葛餅などをいただく事ができます。何より注文してから作っていただけるので、出来たてを楽しめます!

 

Kudzu kiri / 葛切り
つるんと濃厚な葛切り
Kudzu mochi / 葛餅
ぷるぷるの葛餅

今回注文したのは葛切りと葛餅。葛切りは黒みつと、葛餅はきな粉が添えられています。葛切りはつるんとして、葛餅はぷるぷるで、どちらも本当に美味しい!体に優しいのが分かります。そしてローカロリーなのが嬉しいですね。このお店には、次々にお客さんがやって来て、中には森野旧薬園に行ってから来たという人も。

葛の館を出て、再び松山通りに戻ることにしましょう。

 

Kuromon / 黒門

歩いて5分ほどすると、黒門と呼ばれる松山西口関門が見えてきます。ここは、かつてここにあった宇陀松山城の入り口です。お城は400年前に破城となり、今は城跡となっていますが、ここは松山通りから約20分ほどと気軽に山登りを楽しめ、頂上で絶景が見られるので、時間のある方はハイキングがてら宇陀松山城跡までいくのもおすすめ。そうそう、さらにカロリー消費になりますよ!

View from Uda-Matsuyama Castle Ruin / 宇陀松山城跡からの眺め
宇陀松山城跡からの眺め

 

宇陀松山に来たら外せない!フワッフワの「きみごろも」

Shogetsudo / Kimigoromo

松山通りをさらに南下すると、老舗の和菓子屋さんが。宇陀の銘菓・「きみごろも」を販売する松月堂さんです。宇陀にきたら誰もが立ち寄ると思われるお店です。

 

Kimigoromo / きみごろも

卵焼きのような黄色い座布団のような可愛らしいフォルムと、メレンゲのふわふわ食感、口にすると優しい甘さでいくらでも食べられてしまいそう。老舗らしい雰囲気の店内では、座って食べるスペースも。

 

Inside Shogetsudo / 松月堂店内

「きみごろも」は東京や大阪など都会の人でも「あ、知ってる!」という有名な和スイーツ。「宇陀に行くなら買って来て!」と憧れの気持ちを抱く人も多いようです。この「きみごろも」、東京にある奈良の情報発信拠点・奈良まほろば館 でも週に一回販売しているようですのでチェックしてみてくださいね。お店にはこの日、散策の途中に立ち寄り、食べ歩きのためにきみごろもを買い求めるお客さんがひっきりなしでした。

 

10月オープンしたばかり!ヨーロッパの雰囲気溢れるレトロなお店

和スイーツを堪能してさらに通りを南下すると、またまた古民家を改築した可愛らしいお店発見!

ABC

ヨーロッパの街並みにありそうな雰囲気のパティスリーabc( アーベーセー)さん。ここは10月にオープンしたばかりのお店だそうです。

 

店内には焼き菓子やタルト、そしてピザやキッシュなど、ヨーロッパを中心としたお菓子が並んでいます。フランスで修行し、そして(東京のリトルフランスと言われる)神楽坂のパティスリーでも修行されたというオーナーさんのセンスが光る、素朴な雰囲気が素敵なお店です。甘いお菓子を食べた後なので、ピザが気になり購入。

Pizza at abc / abcのピザ

ピザの上に乗っている緑のものは、なんと宇陀の薬草・大和当帰とのこと。まさに薬の町にあるお菓子屋さん!という感じで嬉しいですね。ピザはお持ち帰りにして家でいただきましたが、セリに似たスパイシーな香りの大和当帰は良いアクセントとなってとっても美味しかったですよ。

abcさんではイートインもできますので、散策の休憩にぜひ!ゆったり座れるソファや、小さなお子さん用の椅子があったり、子育て中のママさんならではの気配りも感じられる温かいお店でした。

いかがでしたでしょうか。今日は、歴史的町並みの中に、昔ながらのお店と、古さを生かした新しいお店が混在して面白い発見がある宇陀松山地区で和洋スイーツを堪能しました。可愛くて体に優しいスイーツがいっぱいで、心も体も大満足!カロリーが気になる方も、必然的に沢山歩くので心配ご無用!歴史あふれる大宇陀を歩きながら、食欲の秋を楽しみましょう!
帰りのバスは再び道の駅から。道の駅ではお土産のほか、足湯もありますので、歩き疲れた足を休めてはいかがですか。

松山地区まちづくりセンター「千軒舎」の所在地
奈良県宇陀市大宇陀区拾生1846

アクセス
公共交通機関: 近鉄榛原駅下車。大宇陀行バス終点「大宇陀」下車、徒歩5分。

車: 名阪国道針インターから約30分、南阪奈道美原北インターから約40分。道の駅宇陀路大宇陀より徒歩5分

リンク
宇陀松山観光案内ホームページ
パティスリーアナンダ・Instagram
森野吉野葛本舗/森野旧薬園/葛の館ホームページ
松月堂Tabelog
abc(アーベーセー)Instagram
道の駅 宇陀路大宇陀ホームページ