赤目四十八滝

数々の瀑布が作り出す美しい大自然のアート

千手滝

 

伊賀と大和の国境を流れる滝川の上流に連なる赤目四十八滝。室生赤目青山国定公園の中心に位置し、その長さは約4キロにも及びます。 赤目の神秘的な自然は、平成の名水百選、日本の滝100選、森林浴の森100選、そして遊歩百選にも選ばれ、その渓谷に織り成す樹木、渓流、滝などの奏でる優雅な色彩と音のハーモニーが自然をより楽しませてくれます。

赤目四十八滝の「四十八」とは滝の数が多いことを示しますが、阿弥陀四十八誓願になぞらえられたものでもあります。すなわち、阿弥陀仏は、五劫思惟(ごこうしゆい)を重ねて四十八願を建て修行を成就したといわれるところから、四十八滝を全周することで諸願が達成されるという意味が込められていると考えられます。 また、滝の名前には、不動滝(ふどうだき)、千手滝(せんじゅだき)、大日滝(だいにちだき)など仏名に因んだものがたくさんみられます。個々の瀑布に諸仏が宿っているとされ、赤目の自然景観を一大曼荼羅と見立てて名付けられたとも言われます。 実は、鎌倉時代には「四十九滝」と呼ばれていました。これは、神秘的な渓谷一帯を弥勒の浄土の内院ととらえ、その仏教世界に往生を願う弥勒信仰がこの滝に存在したことを示しています。圧倒的な自然の力を目のあたりにできる赤目四十八滝は、古より霊地として修行し、あるいは参拝する滝であったのです。

数ある滝の中でも比較的大きな5つの滝は赤目五瀑と呼ばれ、現在ではハイキング、トレイルでの必見のスポットとなっています。

  • 不動滝(ふどうだき)
  • 千手滝(せんじゅだき)
  • 布曳滝(ぬのびきだき)
  • 荷担滝(にないだき)
  • 琵琶滝(びわだき)

それぞれの滝の詳細はこちらをご覧ください

忍者修業の地としての赤目四十八滝

赤目四十八滝から山を一つ越えた竜口(りゅうぐち)という里には、伊賀流忍術の開祖、百地三太夫(ももちさんだゆう)の生家があります。戦国時代に活躍し、織田信長とも死闘を繰り広げた百地三太夫は、赤目四十八滝を修行の場とし、多くの忍者を輩出しました。幾重にも滝が連なる起伏に富んだ険しい地形は、まさに格好の修行場でもあったのです。 忍者のルーツの一つとされる「修験道」は、日本古来の山岳信仰に、神道や外来思想の仏教・道教などが結びついた宗教です。「修験道」の開祖とされる、7~8世紀に奈良を中心に活動した「役行者(えんのぎょうじゃ)」は、不思議な力を駆使して空や野山を巡り、鬼神を自在に操ったという伝説が残っています。赤目四十八滝でも、役行者が滝に向かって行を修めていると、不動明王が赤い目の牛に乗って出現したという伝説があり、「赤目」の地名の由来となっています。役行者が開いたと伝わる滝入口に位置する「赤目不動尊 延寿院」は、平安時代から鎌倉時代にかけて山岳仏教の道場として栄え、現在も日本三体仏の一つとされる本尊の不動明王を安置しています。 また、弘法大師が護摩を修したとも伝わり、毎年3月下旬に行われる安全祈願祭では、大師像を安置した「護摩の窟」のある千手滝(せんじゅだき)付近で、大護摩行・水行・火渡り行などの荒行が、山伏先達のもと観光客も加わり厳格な雰囲気の中で執り行われています(一般参加可。要申込)。

オオサンショウウオと赤目四十八滝

この手付かずで美しい清流は、世界最大の両生類である、国の特別天然記念物サンショウウオが生息しています。運がよければ、春から秋にかけて、水中の岩かげに潜むオオサンショウウオを見ることができるかもしれません。トレイルに入る入山口には日本サンショウウオセンターがあり、様々な種のサンショウウオを見ることができます。

エコツアーとアクティビティ

赤目四十八滝では、年間を通じてお子様から大人まで楽しめる様々なアクティビティをご提供しています。アクセス方法、詳細は下記リンク先の公式サイトをご覧ください。