タイ料理といえば、あなたは何を思い浮かべますか?
マッサマンカレー
カオマンガイ
揚げ春巻き...
どれもいい匂いがしてきそうな…。
どうやら曽爾村では最近、異国料理の香りが漂っているんだとか。食欲をそそる話題に筆者も惹きつけられ、巷で人気を博している「タイ料理ワークショップ」をのぞいてきた。
「ソニ・ソーシャル・キッチン」とは?*
冒頭にあげたタイ料理はすべてワークショップで作ってきた。
ここでは、今まで曽爾村の旬食材を研究し、季節ごとにおいしい旬食材を使いタイ料理とコラボさせたオリジナルレシピが次々と生まれている。そんな日本人の口に合うようにレシピを考案し、ワークショップの講師をするのがタイのチェンマイから移住してきたオングさん。
もともと母国でも大学時代にカウマンガイ料理の屋台を出展したり親がお菓子屋さんを経営していたり、昔から食への興味関心が高かった。社会人になってからは秋田県で芸術家を繋ぐキュレーション活動やコーディネートを経験し、ご縁があって日本の漆器の原点となる「漆」の復興に意欲的な曽爾村をしり、村の取り組みや自然豊かなところに惚れ、一昨年の12月に夫婦で念願叶って移住したそう。
母国の文化を曽爾村と融合させる企画をしたい、とこの料理ワークショップを開催してきたのだった。
コロナ禍のため今回は小規模、かつ、村民限定の開催となったが、普段はいろんな方の参加を歓迎しているそう。先日NHK奈良放送局にも取り上げられ、間違いなく今曽爾村で最も熱い体験の一つである。
前置きはさておき、いい匂いが漂っているそにのわの台所katteへいざ!!
ワークショップのテーマは「甘酒×タイのお粥」
2/28(月)のワークショップテーマは「甘酒×タイのお粥」。
日本でお粥といえば、、
風邪をひいた時の病人食、二日酔いの翌日に食べる胃を労る食事、年に1度の七草粥などあまり普段メインディッシュとして食べられていませんよね。
タイでは朝ごはんや、遅く起きた時の遅めのブランチ(朝昼ごはんの間の食事)として日常的に食べられているそうです。健康的で胃に優しく、お米の力で体も温まってきます。そこに曽爾村の美味しい水で育ったお米からつくられた甘酒を混ぜている。甘酒は女性ホルモンにも良作用をもたらず美容のスーパーフードだとか!!嬉しいことづくしですね。
いざ調理!
まずはお米をみんなで順番にクロックヒン(石臼)で潰していくことから。タイのお粥は日本と違い、お米の粒がなくなるまで潰すらしい。
次に大きいお鍋でお粥づくりを。
先ほどのお米と水をお鍋にいれてひたすら40分混ぜ混ぜ。。そこに甘酒をいれてまぜまぜ。
豚団子もあわせていきます。
味付けはシンプルに鶏がらスープとお塩。
作業の合間にはオングさんと一緒に参加者同士でも交流しあい、最近の村の話や暮らしのことをお話しあう。まったりとした時間が流れる。
出来上がったら茹でたカブ、豚団子、温泉卵、生姜などをトッピングし完成! ベースのお粥の味付けはシンプルに塩のみ。甘酒の自然な甘味がくわわり、まろやかさが増す。
食べる時にお好みに合わせてタイの醤油、ホワイトペッパー、フライドオニオンをかけてカスタムするらしい。これがまた味にぐっとアクセントをつけ、タイ料理好きにはたまらなくエキゾチックで美味しい。
豚団子はお肉の味がしっかりしてジューシー。柔らかいお粥に、弾力のある豚団子が加わり、意外にもかみごたえもありあっという間に満腹に!
おまけで、甘酒に曽爾村の柚子シロップを混ぜたデザートドリンクをサービスしてくれました。
オングさんの料理はいつも味が優しい。一般的なタイ料理よりも辛味がおさえられ日本人の舌になじみやすく、タイ料理の初心者でも食べやすい。
毎回何かちょっとしたサービスでおもてなしをしてくれる心遣いにも、オングさんの優しさが伝わってきます。
ワークショップは隔月で対面とオンラインのワークショップを交互に開催しているそう。オンラインの方は見ているだけでもいいし、あらかじめ材料や必要な道具を伝えてもらい、リモートで一緒に料理するのもありかも?
コロナがあけたらもっとこのワークショップに各地からの参加者が集われ賑わう日が近いことを祈ってます。
オングさん、今回はおいしい料理と癒されるワークショップありがとうございました!
コップンカー!(タイ語でありがとう)
*「ソニ・ソーシャル・キッチン(Soni Social Kitchen)」とは?
曽爾村の食材・食品と食文化を探求し、生産者と消費者をつなぐプログラム。タイ料理教室で曽爾村の食材を使った新しい調理法をご紹介しています。
ワークショップ開催情報やお申込についてはそにのわGlOCALもしくはそにのわの台所katteのSNSにてご確認ください。
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