昔の旅人が通った道に思いを馳せながら、「フォレストパーク神野山」をハイキングしてみては。
山添村には、弘法大師が杖でたたくと塩水が湧き出たという昔話が伝わる「大師の硯石」があります。近くには鎌倉時代の作とされる塩瀬地蔵があり、その前の道は、奈良と伊勢を結ぶ街道の一つとして、人と物が盛んに行き来していたようで、江戸時代には伊勢神宮に参拝する「おかげ参り」の人々も通ったものと思われます。
硯石のある神野山(こうのやま)は奈良県立月ヶ瀬神野山自然公園に指定されており、星空観賞やアウトドアが楽しめる「フォレストパーク神野山」として人気です。大小の黒い岩が連なり不思議な景観を描く渓谷(鍋倉渓)や羊の牧場(めえめえ牧場)などが広がり、のんびりと散策が楽しめます。
「フォレストパーク神野山」のスポット。長さ650mに渡って黒色の岩々がごろごろと続くその光景はまるで溶岩が流れ出ているよう。地質学的にも珍しい現象によってできたもので、岩の下には地下水が流れています。8月にはライトアップも行われています。